ジャック・バーデット・シャック3世(Jack Burdett Shuck III, 1987年6月18日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州ウェスタービル出身の元プロ野球選手(外野手)。左投左打。
同じくメジャーリーガーのマーク・マランソンとは義理の兄弟の関係である。
経歴
プロ入りとアストロズ時代
2008年のMLBドラフト6巡目(全体182位)でヒューストン・アストロズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級トリシティ・バレーキャッツでプロデビューし、打率.300を記録した。
2009年はA 級ランカスター・ジェットホークスでプレーした。
2011年8月5日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビューを果たした。
2012年はAAA級オクラホマシティ・レッドホークスでプレーし、メジャーに昇格する事は無かった。オフの11月3日にFAとなった。
エンゼルス時代
2012年11月14日にロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結んだ。
2013年7月29日にメジャー初本塁打を放った。シーズン全体では、主に左翼手のレギュラーとして129試合に出場。打率.293、2本塁打、39打点、8盗塁という成績を記録し、アメリカンリーグの新人王投票では5位だった。規定打席には届かず、結果的に自身のキャリアでは最高のシーズンとなった。
2014年3月29日にAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属され、開幕を迎えたが、4月9日にジョシュ・ハミルトンが故障者リスト入りしたため、メジャーへ昇格。昇格後は左翼として19試合に出場したが、打率.173まで落ち込み、5月3日にAAA級ソルトレイクへ降格。降格後は69試合の出場で、打率.313、2本塁打、38打点、8盗塁と結果を残し、7月26日にメジャーへ再昇格した。再昇格後は出場機会に恵まれず、3試合の出場にとどまり、8月2日に再びAAA級ソルトレイクへ降格。9月2日にDFAとなった。この年エンゼルスでは22試合に出場して打率.167、2本塁打、9打点、2盗塁を記録した。
インディアンス時代
2014年9月5日に金銭トレードで、クリーブランド・インディアンスへ移籍した。移籍後は更なる不振を極め、16試合で安打は僅か2本にとどまり(打率.077)、2球団合計では打率.145だった。
ホワイトソックス時代
2014年11月3日にウェイバー公示を経てシカゴ・ホワイトソックスへ移籍した。
2015年は外野の控えとして79試合に出場した。打率.266、15打点、7盗塁というまずまずの成績を残したほか、守備では外野の全ポジションを守り、無失策と堅実な守備を見せた。
2016年は主に中堅手を守り、81試合に出場。打率.205、4本塁打、14打点、3盗塁(成功率50%)という成績に終わった。また、投手としても1試合で登板して防御率9.00を記録した。11月2日にマイナー契約でAAA級シャーロット・ナイツへ配属された後、7日にFAとなった。
ツインズ傘下時代
2016年12月17日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、2017年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。
2017年は傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスでプレーし、123試合に出場して打率.259、4本塁打、37打点、4盗塁の成績を残した。オフの11月3日にFAとなった。
マーリンズ時代
2017年11月24日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。
2018年は開幕を傘下のAAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスで迎え、4月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。7月5日にDFAとなり、7日にマイナー契約でAAA級ニューオーリンズへ配属された。レギュラーシーズン終了後の10月2日にFAとなった。
パイレーツ時代
2019年1月30日にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加し、20試合の出場で打率.372・OPS.971などと好調だった。3月28日にメジャー契約を結んで開幕ロースター入りした。5月4日にDFAとなり。8日にマイナー契約で傘下のAAA級インディアナポリス・インディアンスへ配属された。9月30日にFAとなった。マイナーリーグでは投手として14試合(うち先発2試合)に登板して、防御率3.79を記録した。
ナショナルズ傘下時代
2020年2月12日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加し、打者として10試合の出場で打率.133、OPS.356などと結果を残せなかった。投手として2試合に登板して無失点だった。シーズン開幕が延期した5月31日に自由契約となった。
プレースタイル
打撃面では、ミートの上手さが持ち味。マイナーリーグでは、2012年までの5シーズン(2013年はマイナー出場なし)毎年で.290以上の打率をマークしており、メジャーでレギュラー定着した2013年も同水準の打率をマークしている。一方でパワーには欠け、マイナー通算本塁打は7本だけである( - 2012年)。
守備面では、俊足だが守備範囲は平均レベル。一方、球際には強い。
走塁面では、マイナーリーグではコンスタントに15 - 20盗塁を記録しており、俊足である。
詳細情報
年度別打撃成績
年度別投手成績
年度別守備成績
- 投手守備
- 外野守備
記録
- MLB優秀守備選手賞:1回(2013年)
背番号
- 8(2011年)
- 39(2013年、2014年途中 - 同年終了)
- 3(2014年 - 同年途中、2018年)
- 20(2015年 - 2016年)
- 17(2019年)
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 S
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- J.B. Shuck stats MiLB.com (英語)



