熊本県庁舎(くまもとけんちょうしゃ)は、広域自治体である熊本県の役所(熊本県庁)が入居する庁舎。本館、別館、議会棟、警察棟の4館からなる。
概要
1967年3月に熊本市桜町から、直線距離で約4キロメート離れた現在地に移転した。
1997年10月に建設事業費約302億円をかけて新行政棟と警察棟が竣工した。
2000年1月から2002年9月まで本館の耐震改修工事を約60億円の工事費をかけて実施した。
歴史
- 1871年(明治4年)
- 7月14日 - 廃藩置県により、熊本県が成立。県庁所在地は花畑邸(旧藩庁)。(現県域のうち天草郡を除き、一部の豊後の国を含む。)
- 10月22日 - 鎮西鎮台の設置により、花畑邸は接収され、有吉邸(二の丸)に県庁を移す。
- 11月4日 - 西海道諸県の統合が実施され、熊本県、八代県、大分県にわかれる。
- 1872年(明治5年)6月14日 - 県庁を現・ 二本木に移転。熊本県は白川県となる。
- 1873年(明治6年)1月15日 - 八代県と白川県が合併し、白川県となる。
- 1875年(明治8年)11月24日 - 熊本城内の古城(ふるしろ)に移転。旧熊本医学校の校舎を県庁舎とする。
- 1876年(明治9年)2月22日 - 熊本県と改称。
- 1886年(明治19年) - 新南千反畑町に木造2階建、洋風デザインの県庁舎を建設。
- 1887年(明治20年)1月 - 新庁舎に移転。
- 1945年(昭和20年)7月1日 - 熊本大空襲により、庁舎を焼失。熊本市公会堂を仮庁舎として使用。
- 1946年(昭和21年)7月 - 行幸町で新庁舎建設着工。
- 1948年(昭和23年)9月 - 中央本館が完成。
- 1949年(昭和24年)7月 - 議会棟が完成。
- 1950年(昭和25年)3月 - 東・南・北の各本館が完成。
- 1963年(昭和38年)2月 - 農政部庁舎が放火のため焼失。
- 1967年(昭和42年)3月 - 水前寺(農林省蚕業試験場跡)に本館が完成し、移転。旧県庁跡は熊本交通センターとなった。
- 1994年(平成6年)10月 - 新庁舎建設に着工。
- 1997年(平成9年)10月 - 新庁舎が完成し、オープン。
- 2000年(平成12年)1月 - 本館改修工事に着手。
- 2002年(平成14年)10月 - 本館改修工事が完成。
各庁舎の概要
本館(行政棟)
- 延床面積 - 38,592m2
- 規模 - 地上13階地下2階
- 竣工 - 1967年
新館(新行政棟)
- 延床面積 - 32,475m2
- 規模 - 地上10階地下1階
- 竣工 - 1997年
議会棟
- 延床面積 - 8,858m2
- 規模 - 地上3階
- 竣工 - 1967年・1982年
- 熊本県議会が使用。
警察棟
- 延床面積 - 25,652m2
- 規模 - 地上10階地下1階
- 竣工 - 1997年
- 熊本県警察本部が使用。
交通アクセス
- 豊肥本線新水前寺駅からバスに乗換(水前寺駅通バス停より乗車)、県庁前下車
- 市電市立体育館前電停下車、徒歩10分
- 熊本駅・桜町バスターミナル、上熊本駅から県庁方面行バスで県庁前下車
- 熊本空港から熊本駅方面行空港連絡バス県庁前下車
- 高速バス各路線、熊本県庁前下車
脚注
参考文献
- 角川日本地名大辞典 43 熊本県
- 松本寿三郎他『熊本県の歴史』第2版、山川出版社〈県史43〉、2012年。
外部リンク
- 熊本県庁案内
- 長崎県ホームページ 県庁舎整備懇話会での議論 熊本県庁舎の視察.2015年3月21日閲覧。
- 新しい県庁-庁舎建設の記録ー - 1967年3月オープン




