プリメーラ・ディビシオン (ペルー)

プリメーラ・ディビシオン（スペイン語: Primera División de Perú、スペイン語発音: [pɾiˈmeɾa ðiβiˈsjon]）は、ペルーのサッカー1部リーグである。2024シーズンは18クラブが参加している。

歴史

英国系住民がペルーにサッカーを広めたとされる。1912年、ペルーの首都リマでアマチュアリーグがスタートした。1922年にペルーサッカー協会が創設され、全国規模のリーグに拡張される。1951年、プロリーグに移行した。2007年、シエンシアーノ所属の澤昌克が、前年に所属していたデポルティーボ・ムニシパルでの活躍が認められ、リーグ最優秀外国人賞を受賞した。

大会方式

国内大会

2024年シーズンは18クラブによって争われる。シーズンは暦年の2月から12月であり、アペルトゥーラとクラウスーラの2ステージに分かれている。アペルトゥーラとクラスを通じて、それぞれのクラブがホーム&アウェー方式で戦い、各ステージ優勝クラブと通算勝ち点で1位と2位のクラブ、最大4クラブが年間優勝を懸けてプレーオフを行う。試合は土曜日か日曜日に行われるが、水曜日に行われる試合もある。勝利には3、引き分けには1、敗北には0の勝ち点が与えられる。それぞれの試合の通算勝ち点で順位が決定されるが、勝ち点で複数のクラブが並んだ場合には得失点差で、さらに並んだ場合は得点数で順位が決定される。残留争いで勝ち点が並んだ場合は得失点差や得点数で降格クラブを決定するのではなく、中立地でのプレーオフによって降格クラブを決める。2クラブが降格し、セグンダ・ディビシオン優勝クラブとコパ・ペルー優勝クラブが昇格する。ペルー国籍を持たない選手は4人まで出場できる。

南米カップ戦

南米サッカー連盟（CONMEBOL）はコパ・リベルタドーレスとコパ・スダメリカーナという2つの国際カップ戦を主催している。ペルー・サッカーリーグは、コパ・リベルタドーレスに4クラブ、コパ・スダメリカーナに4クラブの出場枠を割り当てられている。プレーオフ及び通算勝ち点の成績順にコパ・リベルタドーレスとコパ・スダメリカーナ出場権を得る。

ダービーマッチ

アリアンサ・リマとウニベルシタリオ・デポルテスの対戦はスーペルクラシコ・デル・フトボル・ペルアーノ（Superclásico del fútbol peruano）と呼ばれ、ペルーで最も関心を集めるダービーマッチである。同じくリマに本拠地を置くアリアンサ・リマとスポルティング・クリスタルや、ウニベルシタリオ・デポルテスとスポルティング・クリスタルも、同様にライバル関係にある。また、ペルー南部を本拠地とするシエンシアーノ（クスコ）とFBCメルガル（アレキパ）の対戦はクラシコ・デル・スル（Clásico del Sur）と呼ばれる。

2021シーズン所属クラブ

ウニベルシタリオとアリアンサ・リマが他を圧倒する成績を収めている。2011年時点で、過去に行われた96シーズンのうち、両クラブ合わせて47シーズン（ウニベルシタリオが25回、アリアンサ・リマが22回）で優勝している。スポルティング・クリスタルが両雄に続き、1956年のプリメーラ・ディビシオン初参戦以来15回優勝している。それに続くのは古豪のスポルト・ボーイズであり、6回優勝している。新興勢力のウニベルシタリオ・サン・マルティンは3大クラブの支配してきた歴史を変えはじめており、2007年と2008年と2010年の3回優勝している。これらのクラブ以外で、リマ大都市圏外のクラブで優勝経験があるのはFBCメルガル、フアン・アリウチ、ウニオン・ワラルの3クラブのみである。その他には4回優勝のCDムニシパルなどがある。

ウニベルシタリオは1928年からプリメーラ・ディビシオンに在籍し、最も長くプリメーラ・ディビシオンに在籍するクラブである。参入当初はフェデラシオン・ウニベルシタテアという名称であり、その数年後に現在の名称に変更された。ウニベルシタリオに続くのがライバルのアリアンサ・リマであり、1938年にプリメーラ・ディビシオンに初参戦した。1939年に一度降格したが、1940年からは連続してプリメーラ・ディビシオンに在籍し続けている。FBCメルガルは1971年以来プリメーラ・ディビシオンに在籍し続けており、リマ以外に本拠地を置くクラブとしては最も長い。創設年が最も古いプリメーラ・ディビシオン所属のクラブは、1901年から存在するアリアンサ・リマとシエンシアーノである。