アスコリピチェーノ(欧字名:Ascoli Piceno、2021年2月24日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2023年の阪神ジュベナイルフィリーズ、新潟2歳ステークス、2024年の京成杯オータムハンデキャップ、2025年の1351ターフスプリント。
馬名の意味は、イタリアの都市名。2023年度のJRA賞最優秀2歳牝馬である。
経歴
2歳(2023年)
6月24日東京芝1400mの2歳新馬戦でクリストフ・ルメールを背にデビュー。道中は後方で追走し、最後の直線で外へ持ち出して先頭に立つと後続に2馬身半差をつけ快勝した。8月27日の新潟2歳ステークスでは中団で脚を溜め、最後の直線で鋭く脚を伸ばすと逃げ粘るショウナンマヌエラを1馬身差でかわし、デビュー2連勝で重賞初制覇を果たした。
続いて、初のGI挑戦として12月10日に阪神競馬場で開催された阪神ジュベナイルフィリーズに出走。道中は8番手につけ、直線で馬場の真ん中から馬群を抜け出し先頭へ。外のコラソンビート、内のステレンボッシュとの三つ巴の戦いをハナ差で制し、レースレコードを更新する勝ち時計1分32秒6でのGI初優勝を果たした。
3歳(2024年)
4月7日、クラシック1戦目の桜花賞より始動。道中は中団を追走し、ステレンボッシュに続いて直線へ。しかし最後まで差を詰めることができず、阪神JFで下した相手にリベンジされる形でキャリア初黒星の2着に惜敗した。5月5日のNHKマイルカップはヨレた他馬の影響でスペースがなくなり、再加速してジャンタルマンタルに迫ったものの、2馬身半差の2着に敗北した。なお、本馬の斜行によりキャプテンシーとボンドガールの進路が狭くなったとして、鞍上のクリストフ・ルメールには過怠金3万円が課された。
NHKマイルカップの後は4か月ほど休養し、初めての古馬との対戦となる京成杯オータムハンデキャップで復帰。道中は中団を追走し、スムーズなコーナリングで直線に向くと抜群の伸び脚を見せて、重賞3勝目を飾った。なお、3歳牝馬が同レースを制するのは、1985年のエルプス以来、39年ぶり。
11月2日、海外レース初挑戦となるゴールデンイーグルにジョアン・モレイラを鞍上に迎え出走。外目を付いて果敢に差し脚を伸ばすも、内伸びの馬場に苦しみ12着に終わり、昨年のオオバンブルマイに続く連覇とはならなかった。
4歳(2025年)
日本時間2月23日、サウジカップデーの国際競走1351ターフスプリントに出走。道中3番手を進み、直線に差し掛かったところで馬群を抜け出して逃げ粘るウインマーベルをゴール寸前捉えて勝利。重賞4勝目及び日本馬のワンツーを飾った。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ、netkeiba.com、Racing Postの情報に基づく。
- 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
- サウジアラビアのオッズ・人気はRacing Postのもの(日本式のオッズ表記とした)
- 競走成績は2025年2月22日現在
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す
血統表
- 祖母リッスンは2007年のフィリーズマイル勝ち馬。
- 叔母に2015年ローズステークス勝ち馬のタッチングスピーチ。
- そのほかの近親に2008年英2000ギニーなどGI4勝のヘンリーザナビゲーター、2013年愛2000ギニー・BCターフ勝ち馬のマジシャン、2020年JBCレディスクラシック勝ち馬のファッショニスタ。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ


![]()
